肋間神経痛 - 肋間神経痛の原因と治療のヒント

肋間神経痛とは、神経痛の一つで肋間神経に激痛が走るものです、肋間神経痛、坐骨神経痛、三叉神経痛を三大神経通とよびますが、ここでは肋間神経痛の原因されているストレス・脱臼・椎間板ヘルニア・腫瘍・感染症について治療の方法を提供していきたい。

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肋間神経痛 原因

肋間神経痛の原因について、大きく分けると下記の4つに分けられます。

脊髄部分自体に異常が見られる原因

脊髄神経(脊髄から出ている末梢神経で、運動神経繊維や感覚神経繊維が含まれます)が走っている背骨部分において、この脊髄神経が何らかの原因によって神経を圧迫する為に引き起こされる痛みのケースです。

上記、神経圧迫を起こすものとして例をあげると、

骨折によって神経が圧迫されるケース
脱臼によって神経が圧迫されるケース
椎間板ヘルニアで神経を圧迫するケース
腫瘍などによって神経が圧迫される       これらが考えられます。

また、その他にも労働災害・車の事故など、外的要因による骨のずれなど大きな衝撃と圧力によって体に内出血が起こり、脊髄神経を血液が圧迫してしまうために起こる神経痛もあります。何気ない、トイレでの力み、咳・くしゃみあくびの際にも、痛みが起こる場合があります。

ここで注意が必要なのが、足・太もも等は他の症状(坐骨神経痛や椎間板ヘルニアなど)も 疑われますので、原因をはっきりさせるためにも、病院で精密検査をされたほうが良いと思われます。

神経根の障害による原因

肋間神経は胸椎(脊椎の一部で肋骨と連結する部分)から胸に向けて走っています。肋間神経12対のうち、上部は肋骨 (7対)、下部は腹部(5対)へと延びていますが、この神経根障害は肋間神経が胸椎の部分で圧迫を受けて痛みを伴うものです。

神経根を刺激する要因として、骨の変形などによるものが多いとされています、代表的なものとして椎間板ヘルニア・すべり症などが挙げられます。

帯状疱疹による原因

ヘルペスウィルスによる肋間神経痛がこれにあたります。
発生メカニズムとしては、ヘルペスウィルスが脊髄神経節に進入し皮膚へと移動することによって感染を引き起こすと言われています。感染した神経が統括している皮膚領域に沿って激しい痛みがあります。
肋間神経に沿って激痛が伴ってくるのはこのヘルペスウィルスによる感染が原因です。 このウィルスですが実は、大人の人は誰もが保有しており、いつヘルペスウィルス感染による肋間神経痛に襲われてもおかしくないのです。ただ朗報としては比較的治療がし易すく、また治癒すると言う事です。

[言葉の意味]
ヘルペスウィルスとは:直径約120-150nmの正二十面体のDNAウイルスである。中心部の2本鎖のDNAのコアと、それに巻きついたタンパク質のキャプシドをもち、その外側はエンベロープで包まれている。感染細胞の核内では封入体がつくられる。このウイルスは潜伏感染をおこすことが特徴である。また、いくつかのヘルペスウイルスは腫瘍と関連するといわれている。(Weblio 辞書 より引用)

脊髄神経節とは:脊髄神経の後根に存在する神経節で脊髄に運ばれる情報の中継点を言います。


内臓異常から肋間神経痛

症例的には多いと言えないのですが、内臓の異常からくる肋間神経痛というものもあります。この内臓の異常から来る肋間神経痛はなかなか原因が見えにくいとされていて、検査をしても判明しないことがあります。

重要な体の臓器 ”胃・すい臓・肝臓・心臓・肺・脾臓”などは肋骨に包み込まれているため、内臓に不調があった場合には回旋筋(長背筋の最深層に位置する筋肉である横突棘(きょく)筋の下側の筋肉を回旋筋と言う)が機能不全に陥ることがあります。そうなれば筋肉で支えられなくなった骨格は歪み、神経圧迫へと繋がっていくために肋間神経痛が発症し痛みが出ます。

骨格の歪みと、内臓異常(内的・外的内臓疾患を含む)が原因ですのでこれらを取り除けば、回旋筋の機能回復となり症状も良化していくと思われます。